*「あつらえる」では、仕入れによって繭の品種、繭の保存方法、価格が変わります。
そのため、ご注文いただいた際に、どの品種の繭の糸が製作できるのかわかりません。
お手数をおかけいたしますが、お問い合わせ下さい。
価格は糸の重さで計算させていただきます。糸1gごとの価格を、繭の仕入れの値段によって決めさせていただきます。
ご了承ください。
繭には保存方法が4種類あります。①から③は近年、入手するのが大変難しくなっております。
①冷蔵保存
繭が生の状態で、冷蔵します。
②冷凍保存
繭が生の状態で、冷凍し、蛹を乾燥させます。使用する時に解凍し、座繰りします。
③塩蔵
生の繭を塩漬けし、粘土で上から固め、一週間ほどしたら取り出し、天日で干してから、常温で保存します。
④熱風乾燥
この方法がもっとも主流です。繭に熱風をあて乾燥させて、常温で保存する方法です。
「あつらえる」では、できる限り冷蔵保存か冷凍保存の繭を仕入れしたいと思っております。
*ご注文の際、座繰りでの粒数と合糸本数の組み合わせでデニールを決めていただきます。
糸の太さ(デニール)と必要綛数をご注文時にお申し付けください。
ご相談を受けることもできますので、お問い合わせください。
1綛は、約1300メートルです。
1300メートル以上になるように作っておりますので、織る際の糸計算は、
1300メートルで計算していただけましたら安心です。
発送する際に、実際何メートルなのか記載させていただきます。
ご注文は1綛からお受けいたしております。
必要な綛数をお申し付けください。
下記に載せた表は、「あけぼの」という繭の品種の座繰りの粒数と合糸本数におけるデニールを表にしたものです。
「あけぼの」の平均繭糸繊度は2.35dです。
繭の品種によって変わりますので、ご注文の前に、表にしてメールか郵送でお送りさせていただきます。
お問い合わせください。
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合糸5本 | 6本 | 7本 | 8本 | 9本 | 10本 | 11本 | 12本 |
座繰り8粒 | 94d | 112.8d | 131.6d | 150.4d | 169.2d | 188d | 206.8d | 225.6d |
9粒 | 105.7d | 126.9d | 148d | 169.2d | 190.3d | 211.5d | 232.6d | 253.8d |
10粒 | 117.5d | 141d | 164.5d | 188d | 211.5d | 235d | 258.5d | 282d |
11粒 |
129.2d | 155.1d | 180.9d | 206.8d | 232.6d | 258.5d | 284.3d | 310.2d |
12粒 | 141d | 169.2d | 197.4d | 225.6d | 253.8d | 282d | 310.2d | 338.4d |
13粒 | 152.7d | 183.3d | 213.8d | 244.4d | 274.9d | 305.5d | 336d | 366.6d |
様々な組み合わせが可能ですが、糸の柔らかさ、空気を含んだような風合いを好む場合は、座繰りの際の粒数を少なく、合糸の本数を多くした方が、よりそのような風合いが感じられます。
座繰りを8粒から13粒、合糸本数を5本から12本に設定しましたのは、様々な糸を作る上でこの範囲の組み合わせがより良い糸であると実感したからです。
ですが、経糸、緯糸の組み合わせや織り密度、織る際の経糸のテンションによって、織った後の生地の柔らかさ、風合いは異なります。
そのため織り布に関しては一概には言えないのですが、糸に限って言えば、座繰りの際の粒数を少なく、合糸の本数を多くした方が、より柔らかな、空気を含んだような風合いが感じられると思います。
*「あつらえる」の糸は、撚糸回数が少ないため、織る際に毛羽立ちやすくなっております。
筬や綜絖での摩擦により、毛羽立って隣の糸と絡むことがございます。
織る際にご注意ください。